アロマセラピーを楽しむ基本方法3
≪トリートメント用オイル(基底剤:ベースオイル,キャリアオイル)≫
★unrefind:未精製 、cold pressed:冷搾と表示されたナチュラルベース
オイルを使用します。鉱物油は、使用禁止です(ミネラル油が添加された
ベビーオイルは、石油から抽出しています)。理由は、精油が皮膚を浸透
するのを妨害するからです。合成油も使用禁止です。
◇お薦めオイル
○エキストラバージンオリーブオイル:柑橘系精油と合う。
○バージンオリーブオイル:必須脂肪酸、α-リノレン酸を含む、リウマチ
の痛みを緩和(上記のエキストラも同じです)。
○アーモンドオイル:精油全般、特にローズとカモミールに合う。
○サンフラワーオイル:サンフラワーシード、甘いかすかなナッツ香、さら
さらしており、未精製は必須脂肪酸、ビタミンEを含む、ビューティケア用。
○ヘーゼルナッツオイル:甘いナッツ香、さらさらしている。
浸透性が高く、必須脂肪酸、リノレン酸を含む、ビューティケア用。
アーモンドオイルと1/2割合で混合使用。
○パッションフラワーオイル:リノレン酸を含む、ビューティケア用。
○アボガド・ホホバ・アプリコット・マカデミアナッツオイル:ビューティ
ケア用。
○カストールオイル:ぱさつき・ダメージヘアのトリートメント用。
○ココナッツオイル:純度が高く、ほぼ無香、敏感肌を刺激する可能性が
あるため使用前にスキンテストをして下さい。
○コーンオイル:用途の広いオイル、かすかにとうもろこしの穂の香り。
◆要注意オイル
○グラウンドナッツオイル(ピーナッツオイル):高い粘性とナッツ香、
未精製のものは日焼けした肌のほてりを鎮める。アーモンドやサンフラ
ワーと1/2割合で混合使用する。
○フラワーオイル:シスル(アザミ属)の仲間、未精製は必須脂肪酸、
ビタミンEを含む、かすかなナッツ香、酸化しやすいため冷蔵庫で保存。
○イブニングプリムローズオイル:なめらかでかすかにカビ臭い、良質の
cold pressed(冷搾)がほとんどない、溶剤抽出。必須脂肪酸、γ-リノ
レン酸を多く含む、乳幼児の多動症を抑える働き。
◆使用しないほうが無難なオイル
○グレープシードオイル:未精製はほとんどない
(精製されたオイルはくせがない)。
○セサミオイル:高いゴマの香り、アロマセラピーには不向き。
○大豆オイル:溶剤抽出が多く、未精製は入手不可。
○小麦胚芽オイル:強烈な麦芽香、ビタミンE豊富、日焼けダメージの
ビューティケア用。粘性が強いため単独使用は不可、他のベースオイル
に15%以内で混合使用する。
・ブレンドオイルの寿命は約2ヶ月です。
天然酸化防止剤の小麦胚芽オイル(ビタミンE)を最高15%までブレンド
できますが、ブレンドせずに使い切りをお薦めします。なぜなら、酸化
劣化するため防腐剤としての効果はありません。かえって毎回、必要な
分量だけ作ったほうが良く、長くとも1週間以内に使い切って下さい。
≪インフューズドオイル(浸出油)≫
★新鮮な植物素材(ラベンダー、マリーゴールドの花など)をアーモンド
やバージンオリーブオイルなどに浸しておく、希釈せずにトリートメン
トオイルとして使用できる(リキュールと同じような作り方、浸漬・
溶媒材がアルコールかオイルかの違いです)。子供用には、さらにベー
スオイルで希釈する。また、エッセンシャルオイルを数滴加えて
0.5~1%濃度にすることもできます。その他のお薦め自家製無農薬自然
栽培芳香ハーブ;カモミール、レモンンバーム(メリッサ)、ミント、
ローズマリー、ポットマリーゴールド(キンセンカ)、セントジョーン
ズワート(ヨハネワート)など。
・マリーゴールドオイル(カレンデュラ):皮膚の炎症、かゆみを鎮める
・セントジョーンズワートオイル:結合組織炎、リウマチの痛みを緩和
・作り方:快晴、朝露消失後すぐ、咲いている花と葉を摘む。
(夜咲く花:ジャスミン、スイカズラなどは例外)
植物素材60g-ベースオイル600ml(バージンオリーブオイルが良い)
エキストラは使用しないで下さい。
専用まな板に植物をのせ、麺棒か延べ棒で潰します
大きなガラス容器(日本酒・ワインの1リットル瓶以上)の半分まで
潰した植物を入れ、オイルを注ぎます。漏斗(ロート)があると便利
です。よく振った後、屋外の日の当たる場所か陽射しの差し込む窓辺
に2~4週間置きます。夜は、屋内にしまいます。度々、よく振る。
色と香りが頃合になったら、モスリンか細目ナイロン製ガーゼで濾過
する。オイルと植物エキスが分離していたら、オイルのみを他のガラ
ス瓶に移し入れ、冷暗所に約1年間保存できます。
・カレンデュラオイルのブレンド方法
抗炎症作用:セントジョーンズワートを同量混合、又は、カモミール
(ローマン,ジャーマン)、ラベンダー、ヤロウ精油のい
づれかを0.5%濃度で加えます。
抗真菌作用:ミルカかティートリー精油を0.5~1%濃度で加えます。
収斂作用:ゼラニウムかサイプレスを0.5~1%濃度で加えます。
・セントジョーンズワートオイルのブレンド方法
抗炎症作用:カレンデュラを同量混合
抗リウマチ・鎮痛:カユプテ、ラベンダー、マージョラム、ローズ
マリー精油のいづれかを1%濃度で加えます。
敏感肌のご使用は注意が必要です。
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